生活を支える担い手に

福祉の仕事では、子供たちに対するケアも重要になってくる。子供たちへの福祉サービスの提供に従事する職種として、児童指導員の仕事がある。この仕事は、両親に代わって子供たちの保護監督を行う役割である。子供が小さい間は、大人による支援が欠かせない。しかし、子供によっては事情により、十分な世話を両親から受けられないこともある。そうした中、児童指導員は、児童養護施設などに勤務し、子供たちの成長を見守る仕事にあたるのだ。

具体的には子供のしつけや勉強の指導、さらには将来自立するための支援を行うことになる。子供は、将来の社会を支えて立つ重要な存在であり、この仕事は福祉関連の職種の中でも重要性は高い。児童指導員になるためには、子供に対するケアができる能力や資格を必要とする。また、子供たちの世話を行うという任務の重大さも理解が求められる。

児童指導員は子供たちの親としての役割を果たすことにもなる。子供たちから慕われる立場になると共に、彼らの将来のために重い責任を負う。それだけに、興味本位だけでは務めることができない仕事でもある。子供と接することが好きで、また子供たちとのコミュニケーションを取ることが上手な人が、この仕事には向いている。また一方で、監督役となる大人の立場から、時には子供たちへ厳しい態度で臨まなければならない事もある。ただ「子供が好きだから」という気持ちだけでなれる職業ではないのだ。

児童指導員は、難しい福祉の仕事ではあるものの、それでも子供たちの成長を助ける仕事としての達成感は大きいものだろう。